ライフサポーターの集い

坑加齢食で健康長寿

通常総会第2部講演会は、健康増進クリニック医院長の水上治氏(医学博士・米国公衆衛生学博士)の 「抗加齢食で健康長寿」のテーマで開催されました。現役バリバリの医院長の経験と実践を基に、 聞き手をリラックスさせながら、軽快で自然体の話し方で、会員の皆様も楽しく興味を持って聴講されました。  参加者は43名。 講演内容が多量なため、講演内容を2回に分けて掲載します。
講演中の水上治氏 内容 (1)専門
    (2)始めに
    (3)加齢(エイジング)とは
    (4)寿命は延ばせるのか?
    (5)センテナリアンの条件
    (6)加齢の診断
    (7)オプティマル ヘルス
    (参考)アメリカにおける健康観の変革
    ※沖縄が世界一の長寿地域
     なのはなぜか(次号予告)
(1)専門
「専門は、予防医学であり参加された皆さんを見ると手遅れの方がおられるが、病気は予防であり、 まだまだ十分間に合う方もおられます」との切り出しで始まった。色々な患者さんに接しているが、 健康長寿は、単に寿命を延ばすのではなく、「健康で長生きをする」ことが必要。
水上先生は、「120歳まで生きられると確信しており、健康長寿で100歳までは現役でいたい」と 何度もおっしゃっておられたことが印象的でありました。
(2)始めに
始めに、わが国の人口ピラミッドや平均寿命の推移などの統計資料を基に説明。 若い人の少子化、2050年には65歳以上が40%となり、生産年齢人口がどんどん落ちて行き、 「元気な年寄りが沢山出ないと困った現象が起きてしまう」。
死因別死亡確率統計から,ガンが無くなれば、男性は4.11歳、女性は3.04歳平均寿命が延びる。
心臓病では、男性1.58歳、女性1.71歳延びる。
ガンにかかる確率は50%、潜在ガンは100%となり、10歳毎に10%上がる状況である。
寝たきり度は女性の方が多い。80歳以上 男:5.2%、女:11.8%。
要介護者 男:14.1%、女:29.5%。
テレビや新聞の報道の風説に惑わされていることを大変嘆いておられました。
(3)加齢(エイジング)とは
加齢(エイジング)とは、年齢が進むに連れて、生体機能(心臓・腎臓・肺・神経系など)が減少することである。 90歳になると、肺、腎臓の相対能力は50%以下となり、同じく心臓は70%、神経系は90%と劣えが出てくる。
これは寿命の回数券といわれるテロメアと呼ばれるDNAを伸ばす酵素・テロメラーゼの活性を指標とすることにより ガンの診断が出来ると期待されている。衰えのカーブを緩くして行くことが必要である。
しかし記憶の低下は、ある程度受け入れた方が良い。日本の60歳定年は日本にとって大きなマイナスであると強調されました。
加齢学説として、体内の活性酸素、フリーラジカル(自由な過激分子:遊離活性基)を減らすことで、 加齢を制御できる可能性があるとの「フリーラジカル説」が出てきた。 今の世の中、加齢に関しては、加齢学会等々花盛りである。
(4)寿命は延ばせるのか?
では、寿命は延ばせるのか?ライフスタイルの改善によって、寿命が延ばせる可能性が出てきた。 カロリー制限がマウスの生存率に及ぼす影響実験では、自由摂食よりも制限の程度に応じて寿命が延長していることが分かった。 制限食、低カロリー食にすることで寿命は延ばせる。
腫瘍・ガンなどの発生率は、制限食12%、自由食41%(ラット:メスの例)で、ガンはエサで大きくなる。 運動も大事であるが、食事よりは差がつかない。
(5)センテナリアン(1世紀(センチュリー)を生きた人:長寿者)の条件
センテナリアン(1世紀(センチュリー)を生きた人:長寿者)の条件は次の通りである。 @社会的背景(高学歴、経済的に豊か、沖縄をはじめ温暖な地域に居住)
A疫病(糖尿病が少ない、癌・虚血性疾患が少ない、HDLC2-Cが高く、アポBが低い
B遺伝的要因(長寿家系、アポ蛋白E2)
C性格(明るく楽天的、几帳面、精神的にも体力的にも自立していて我が強い)
(6)加齢の診断
加齢の診断には、 動脈硬化度、脳機能、免疫機能、性ホルモン、体力、骨量、皮膚、聴力、視力等がある。 加齢の治療、予防は、ライフスタイルを変えることにより可能である。
(7)オプティマル ヘルス
"心も身体もイキイキとしていて、人間として最高(オプティマル)であることを示し、その時その時の年齢での健康(ヘルス)状態を 表している言葉"
最高の状態とは、次の要素を満たした状態。
@肉体的:病気があっても、コントールができている
A精神的:意欲満々である、集中できる、良く眠れる、いらいらしない。
B社会的:友達が多い、いざという時助け合う
C霊的:思いやりがある、人の役に立って嬉しい、感謝の気持ちに満ちている。
D100まで現役を目指す。
(参考)アメリカにおける健康観の変革
ヘルス  ⇒  ウェルネス  ⇒  オプティマル・ヘルス
沖縄が世界一の長寿地域なのはなぜか(次号予告)
*25年にわたって、日米で、沖縄人がなぜ長寿か研究され、その結果が「沖縄人長寿の研究(The Okinawa Program)」として、 発表された。沖縄人が健康的な食生活を送っていることが証明された。「世界一の長寿地域である沖縄」の理由は何なのかは、次号に掲載。
大井 弘俊 記    :
(C)NPO法人東京都中高年福祉推進員協会

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