![]() 鈴 木 絢 士 氏
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| 1、イントロダクション | ||
加齢(エイジング)の意味について確認加齢(エイジング)とは、年齢が進むにつれて、生体機能(心臓、腎臓、肺、神経系などの機能)が低下するということ。 (健康増進クリニック水上治氏の中推協講演要旨差参照) 特に生体機能をコントロールしている脳(中枢神経系)が疲労、老化することがエイジングの原因になっており、 その脳(中枢神経系)の疲労回復と老化防止が本来の坑加齢(アンチエイジング)の謂いである。 (写真は講演中の鈴木絢士氏) | ||
| 2、脳の基本構造と働きについて | ||
| 大脳はおおよそ3層構造で理解することができる。 一番外側の脳は「大脳新皮質」と呼ばれ、心の座、主に知性の働きをコントロールしているとされる。 またその名称として、前頭葉、側頭葉、頭頂葉、後頭葉などと、樹木の葉がそれぞれに付いている。 その内側にある脳が「大脳辺縁系」(小さな脳の集まりであり、感情、本能の働きをコントロール)で、樹木の枝にあたる部分。 さらにその内側、脳の中枢に位置するのが「脳幹部」(主に身体、行動の働きをコントロール)で、 樹木の幹、根にあたり生体機能の最も重要な働きと関係している脳である。樹木と脳の構造には相関関係がある。 | ||
| 3、ストレスの正体とは | ||
| 手でゴムボールをギュッと押すと、ゴムボールは歪む。この歪んだゴムボールの状態を「ストレス」といい、
歪ませた手をストレス発生の原因である「ストレッサー」という。 (実際にゴムボールを参加者に握ってもらい、感想を聞く) 手で握ったとき、ゴムボールから手を押し返そうとする圧力を感じることが出来る。 つまり、ストレスはエネルギーを発生させる。このエネルギーは闘うか逃げるためのエネルギーであり、 ゴムボールは元の状態に戻ろうとして、手と闘っているわけである。これをストレス反応という。 このストレス反応は自然な物理的反応であり、人に起きるストレス反応においても同様の事態が起きる。 本来ストレス反応は自然の反応として生ずるため、私達はその発生をいちいち意識で捉えることはない。 特に人間の場合、ストレッサーは対人関係であったり、私生活上での悩みであったり、仕事上の問題など多岐にわたっている。 自分にとって、不快、不満、刺激、圧力は全てストレッサーである。したがって、私達は四六時中ストレッサーに晒され、 無意識のうちに闘うか逃げるかのストレス反応を起こしているのである。 こうした反応を繰り返していると、真新しかったボールがいつの間にか色あせ、 くすみ、疲れきって弾力性のないボールになってしまうように私達自身の心身も疲労し実年齢以上に老化してしまうのである。 これが無理なストレス、過剰なストレスということであり、結果、原因不明の不定愁訴、自律神経失調症などに結びついていく。 | ||
| 4、坑加齢(アンチエイジング)への道 | ||
| 「時分の花」とは「初心忘るべからず」と同義で、世阿弥が花伝書で伝えた言葉。 木にもその時、その時の美しさがあるように、若木には若木なりの、老木には老木なりの枯れた美しさがあるはず。 その自然の美しさを花とすること。人も同様。人生経験を積み、長老としての叡智をいかすことが、 人間に与えられた使命であり、時分の花でもある。それが出来るように、人間の脳はきちんとケアし、 トレーニングすれば死ぬまで成長、学習が可能となっている。 高次の精神的高揚と成長が期待できる。 そのためにも、無理なストレスを開放し、脳中枢(脳幹)を快適にすることが重要である。 そこに、ストレスケアの特異性と重要性がある。 | ||
| 5、ホメオストレッチによるストレスケア(リラックス法) | ||
| 筋肉から働きかけて脳幹の疲労を軽減させる技術を「ホメオストレッチ」という。 樹木が大地から栄養を得て育つように、脳も体から栄養を得て成長する。 ホメオストレッチは同様の原理を活用して無理なストレスから心身を守り、また脳への栄養補給を行うことをその目的としている。 若返るということは別な言葉で言えば、生きるスピードを緩めるということ。生理的には、ゆったりとした呼吸と心拍を保ち、 心身に静寂の状態を作ることを習慣とする。 今日から使える実践的方法として、2種類の脳幹リラックス法を実習します。 1、バランスセラピー呼吸法 フッ、フッ、フッ、・(吸う)・フー 口から吐き、鼻で吸う呼吸法を一定のリズムで行う。(10〜12回) 2、プチ・ホメオストレッチ(僧帽筋を利用して、脳幹にリラックス信号を送る) 2人1組で行う。実施前後の比較で、リラクセーション効果を確認してみる。 | ||
| 6、心の知能指数(EQ)を高めるために | ||
| 心身にリラクセーションを与えたら、次に心の熟達に取り組んでみる。
体験をどう受け止めるかによって、ストレスにもなれば、人生成長の契機にもなる。
それを決めているのはその人自身の認知(ものの考え方、受け止め方)ともいえる。 脳幹を元気にした上で自身の認知を適切なものにしていくことを、古来より実践されている座禅の訓練などにも見ることができる。 人間としての受容性を高めるにはどうすればよいか、まずは自身に起きる一切の体験に無意味なものはないと考え、 そのように受け止める態度で生活してみること。 「自己受容」という態度がそれにあたる。 自己受容し人間力を高めた皆さんには、これまで蓄積した叡智を後進に伝えていくことをこれからのご自身の目標に組み入れて欲しい。 PPK(ピン ピン コロリ)を実現するためにも、自身のストレスケアに取り組みながら、 学習をより深めていただくよう期待しています。 | ||
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