![]() 今号では上原晟逸氏と増沢忠雄氏の講演を掲載します。 未病の予防と健康維持のためのスポーツ吹矢(増澤忠雄) ![]() 上原 晟逸
1989年のベルリンの壁の崩壊(計画経済の理念の崩壊)、2008年の米国の市場原理主義(規制は悪という理念の崩壊)の
破綻から北欧モデル、特にスウエ−デンに関心が向けられるのは、高福祉高負担などに関心を持っている人にとっては
自然の成り行きであると思います。1980年代日本を代表する有力な政治家が福祉亡国論を唱えていた事はよく知られています。
福祉を手厚くすれば、やる気を失わせ、国家の衰退を招くというのがその論点の中心でした。
しかし今日、勝ち残ったのは大国の米、露、独、仏、英等ではなく小国のスウエ−デンを始めとする北欧諸国であります。1900年前後のスウエ−デンは食べるのもままならず、職にもありつけず当時の人口の4分の1に相当する約110万余の人々が 母国スウエ−デンを見切ってアメリカへ移住するというヨ−ロッパでも最も貧しい農業国でした。 1889年(明治22年)スウエ−デン社会民主労働党が結成され、民主主義、議会主義、平和主義、改良主義という穏健な路線で スタ−トします。「全ての人に労働!」という今日の完全雇用政策を掲げ、柔軟で穏健な路線が次第に国民の間に定着していき、 1932年〜1976年の間約半世紀に近い社会民主党の政権が続くことになります。 その長期政権の中で今日の高福祉国家の基礎が建設されていきます。その後一時穏健党を中心とする保守政権があるものの 社会民主党の結成から約110年余の中で約70年間は社会民主党を中心とする政権が高福祉国家を実現に邁進していったのです。 そして今日世界に冠たる生活大国を実現し、今日に至ります。 今日スウエ−デンの経済成長率の高さ、一人当たりのGDP、一人当たりの国際特許件数、一人当たりの国際援助、 移民の受入数(2世の人口を含めて人口の約18%を占める)など、またほとんどの生活指標を含めてスウエ−デンが 日本を上回っています。日本がスウエ−デンを上回る指標は、寿命の僅かな差、一人当たりの新聞購読数という程度です。 なぜこのような差が生じてしまったのか。それは「政治の貧困」以前の「哲学の貧困(物の見方、考え方)」と 言えるのではないかというのがスウエ−デンを研究しての結論であり、また福祉の充実は経済と生活を強固にするということでした。 ![]() 増澤 忠雄
スポーツ吹矢の誕生からお話します。青柳会長は若い時大変病弱でした。病院通い、静養、気功等で徐々に回復し、
気功の素晴らしさを会得し、本格的に中国へ渡り気功に励み之をマスターしました。帰国後この継続の困難さを感じ、
継続したくなる様な何かを取り入れるものがあったらと、医師仲間と検討の結果、「吹矢」に行き付き今日に至りました。
「面白くなければ吹矢じゃない」「楽しくなければ吹矢じゃない」はこの時の思いです。「スポーツ吹矢」と命名したのも
スポーツの精神に則り礼を重んじるからです。こうして吹矢は気功をもとに生まれた「丹田を意識した呼吸法」です。
矢で的を射て点数を競うのは呼吸法を修める上で、楽しさ、面白さを演出し一人でも大勢でも継続出来る場の構築からです。吹矢は老若男女誰にでも出来ます。天候にも左右されません。基本をマスターし、呼吸法が出来るようになると的への命中率も高まります。 ランクの上がる課程が大変楽しく呼吸法の練度が分かる様になっています。肺活量だけで初段までは可能ですが、 之では意味が無く次の段階へあがれません。何事も基本動作が大事で、吹矢の命は「吹矢式呼吸法」です。 あらゆるスポーツ道具は大事にしなくてはなりませんが、吹矢は用具が軽く小さくメンタルな点が有るので扱いに留意が求められます。 的に向かうときは「無心」になり「あるがままを受容」するの精神で1本の矢に集中する事が分かっていても 時間が掛かり奥の深いスポーツです。 スポーツ吹矢は呼吸法です。呼吸には胸式呼吸と腹式呼吸が有りますが、吹矢はその両者を併せ持つ呼吸法です。 無意識に行っている呼吸も70%は腹式を併用していますが、腹式呼吸を100%にする為、お腹(丹田)を意識し、吸う時に膨らませ、 吐くときはへこませるのが腹式呼吸です。この作用で肺の中は何時も新しい空気の入れ替えが行われ、肺胞の全てが使われ、 酸素が充分取り込まれます。又、同時に横隔膜の上下運動により内臓のマッサージ効果で内臓全ての働きが活性化され、 血液の流れが促進されます。之が吹矢式呼吸法の特徴で、細胞の活性化と病原菌に対する抗体の増強で自然治癒力が強力になり、 知らず知らずの内に思いも寄らない効果で元気な身体を作ります。これもスポーツ吹矢の基本動作があるからです。 未病とは日本未病システム学会の定義で「自覚症状無く、検査で異常が有る」「自覚症状有り検査では無い」と言われるものだそうです。 高血圧、高脂血症、肥満の危険因子が全死亡の60%を占める三大成人病、癌・心臓病・脳卒中に繋がるものが将に未病そのものです。 厚労省はメタボ対策を2008年4月打ち出しました。ここでは紙面の関係で省きますが有酸素運動のスポーツ吹矢の呼吸法は これを継続することで薬と違い副作用もなく、大きな対策の1つになります。(社)日本スポーツ吹矢協会の理事の多くが 最高顧問の日野原先生を初め医師で、武道家も居ます。吹矢で効果のある病は、血管の詰まりや動脈硬化を予防、心を落ち着かせ ストレス解消、冷え性の改善、肩凝りの改善高血圧の予防、脳の老化防止、喘息の改善、 腰痛の予防、免疫力を高める、 美肌・ダイエット効果、 内蔵機能の活発化、糖尿病の予防等です。 読売新聞2008年10月の記事「心肺機能の改善」によると、COPD:(癌手術後と同じ、スパゲティ胃状になり、死に際が辛い) 将に未病で、発病まで25年要し発病してからでは遅すぎる。咳・痰・息切れの症状は年のせいではない。 肺の若返りを計るには胸に錘を乗せ腹式呼をするしかないそうです。分かっているようで分からないのが自分の身体、 往きがあって帰りのない人生、吹矢で元気に楽しく生き甲斐を達成しましょう。会員の皆様で東京都中推協チームを作りませんか。 |
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