![]() 危機管理専門委員会 稲葉 浅治
平成21年11月26日(木)に危機管理専門委員会主催による独立行政法人 国立環境研究所(以下研究所という)の見学会が行われた。
この研究所はつくば市にあり、中推協としての東京都以外での施設見学会であった。国立環境研究所に向かい説明を受ける
見学者13名は秋葉原駅よりつくば駅まで45分という「つくばエキスプレス」を利用し、つくば駅よりバス約10分の研究所に到着した。
ここは環境研究所の名前どおり、沢山の樹木に囲まれ、丁度紅葉の時期とあって、緑と紅葉と黄葉とのコントラストが
とても素敵な環境の研究所であった。私達を迎えてくれたのは、企画部環境科学専門員の鈴木さんでした。 頂いた名刺には獣医師、獣医学博士、農学博士という三つの肩書きのある方だった。 鈴木先生によるとこの研究所は1974年に国立公害研究所として設立されて以来、日本の環境研究において中核的役割を担ってきており、 2001年4月に独立行政法人となり現在に至っているが、公害問題の研究、温暖化や生態系の劣化等地球規模の問題、 多様な環境課題に取り組んできたとのことである。
このための研究プログラムとして、地球温暖化、循環型社会研究環境リスク研究、アジア自然共生等に取り組んでおり
そのための研究センターとして地球環境研究、循環型社会・廃棄物研究、環境リスク研究、アジア自然共生研究、社会環境システム研究、
化学環境研究、環境健康研究、大気圏環境研究、水・土壌圏環境研究、生物圏環境研究、環境研究基盤、環境情報等のセンターが
設置されているとのことである。このような概要説明の後、研究所紹介のビデオを視聴、次にスライドにより家庭で出来る地球温暖化対策についての解説を受けた。 家庭における二酸化炭素排出量の多いものは照明関係、家電製品、自動車であり、照明器具、エアコン、冷蔵庫、テレビ、洗濯機、 風呂・シャワー、マイカー等において省エネに留意した生活をしなければならないということを、 数値とグラフで説明を受け、いかに国民一人一人の日常の心がけが大切であることを再認識した次第である。 研究施設を見学
次に研究施設の見学と言うことに成ったが、何しろ数が多すぎることもあり、
また時間的な制約もあり、以下の施設を重点的に見学した。最初は低公害車実験施設で、この中では実際の運転状況を再現する形で実験でき、例えば気温については50度からマイナス10度までの 性能試験が出来るとのことである。又、電気自動車のタイヤの中にモーターを入れた車や、 イタリア製の車などについても各種実験が進められていた。その次は循環型社会・廃棄物研究センターを見学した。 ここには循環型社会システム、循環技術システム、国際資源環境、物質管理、廃棄物試験評価、資源化・処理処分技術、 バイオ・エコ技術の7研究室が設置されている。 このうち私達が見学したのはゴミ埋立地から発生するガスの計測実験装置、同じく浸出水の計測実験装置、 埋め立て処分場のシュミレーターなどゴミ処理の最終処分段階を今後どのように進めるべきか、又その場合にどのような問題が発生し、 それにどう対処すべきかを研究している諸装置であった。
最後に見学したのは熱処理プラント(ロータリーキルン)で、これはゴミの焼却処分における燃焼テストが出来る実験装置であり、
いろいろな条件での燃焼テストを行い、ダイオキシンをはじめ各種物質が発生する状態を実験計測し、
特に都会部におけるゴミ燃焼施設でのさまざまな公害問題を解決しようとするものである。こうして、今回の2時間にわたる見学会は終わりとなり、研究棟の内部を通り、 広い構内を正門に向かい、つくば駅へのバス停まで私達を送ってくださった鈴木先生に謝意を表し研究所を後にした。 国立環境研究所ホームページ
http://www.nies.go.jp
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