ライフサポーターの集い
 東京都中高年福祉推進員協会設立20周年とNPO法人発足と慶事が重なった記念行事として、 平成16年4月17日から24日までの4日間、 当会主催のフォーローアップセミナーが東京都労働相談情報センター大崎事務所にて 東京都労働相談情報センターの後援をいただいて行われました。 受講者は当初予定していた人数より多く、60名の出席を迎えての開講でした。
 4月17日(土) 12:30 より開講式・オリエンテーションが行われ、 寺井会長より「当会は昭和59年6月15日に設立、爾来、今年は20年目を迎えます。この記念すべき年にあたり、 今回このような開講式を行うことができまして御同慶の至りであります。特に、今回行われる6科目の講師6人中、 お一人だけ外部の方で、後の5人は当会の会員で、しかも他でも講師を務めておられるベテラン揃いであるということです。 4日間のこの講座が盛会裏に終了することを念願致しております。」との挨拶がありました。
 閉講式では28名の全科目修了者の方に、寺井会長より終了証書授与が行われました。 受講者の方は4日間を通し終始熱心に聴講されていたのが印象的でした。

1.「雇用動向とキャリアデザイン」 石井潔 氏
 まず、ビジネス界の変化と雇用動向、求められる人材像・能力についての現状の説明のあと、 キャリアデザインについての説明があり、ビジネスパーソンの能力の捉えかたについて強調されました。
 「昨今ビジネス界において、能力主義、実力主義、成果主義といわれていますが、定義も明確でなく共通の理解もありません。 これらについて、基本となる捉え方を提案し、ビジネスパーソンの能力の開発・発揮そして公平な評価の促進に資したいと思います」 として@能力の構造的把握と能力分野。A能力と成果の関係。B評価。C能力開発。について説明されました。 そして「雇用の流動化に伴い、企業はそれに対応した人事の仕組みづくりが、一方個人は職業能力の開発が求められています。 これらを具体的に展開しようとした時、今回提案した包括的モデルの枠組みを通して行うと、位置づけが明らかになり、 共通の理解・納得が得られ、効果的かつ効率的な推進が図られます」と結ばれました。

2.「最近の年金事情」     堀口利 氏
 主として16年度改正法案の実施予定時期についての解説でした。
  • 16年4月 @総報酬制による在職老齢年金制度。 A16年度年金額の改正。
  • 16年10月 @厚生年金保険料率引上げ。A基礎年金の国庫負担割合引上げに着手。
  • 以下17年4月・10月、18年4月・7月、19年4月、20年4月の夫々の改正予定。
 今後の我々の老後といった観点から関心のある講義でした。

3.「税金」         中村昌道 氏
 税金に関する一般的知識のお話の後、@給与・年金の所得金額の計算、退職金、給与所得の所得税と住民税の計算など。 A個人で事業を続けるべきか、法人にすべきかについての損得比較計算。 B平成16年度の主な税制改正について。を具体的な計算例をあげて説明されました。
 中でも最も身近なお話は @配偶者控除に上乗せする配偶者特別控除は16年分以後廃止。 A老年者控除は17年分以後廃止。相対的に課税強化となり,ますます住みにくい世の中となりそうです。

4.「生きがいと健康」    小島明子 氏
 「今や人生80年、90年時代ともいわれ、100歳以上の方も多くなってきており、なかには元気に活躍されている人もいます。 そんななかで定年後の余暇10万時間をいかに生き生きと健康に過ごす事ができるかが大きな課題となります。 老化を遅らせる2つのポイントは、@正しい食事をする。A適度の運動、といえます。 一方、メディカルチェックを定期的に受け、健康に留意し、余暇を楽しく過ごすために生きがいを持つ事が大切です。 適度な運動で、一番簡単な、ウォーキングを勧めます。 つまり、体重の40%は筋肉で、その70%が腰から下にあり、ウォーギンクで血流を良くし脳細胞の活動レベルを10%アップでき、 さらに持久力も高められます。そして健康寿命を長くできます。」とのお話でした。

5.「カウンセリング」(リスニング体験学習)
                  庭野武志 氏  アシスタント 寺田正美氏 横沢恭子氏

 @オリエンテーション。A輪になって自己紹介。B目を閉じて黙って。 C心のサインに気づく。D ”きき方”の6つの態度。Eまとめ。F質問。という流れでした。 これらは、@自分本意にならず相手の立場に立って一緒に考え、そして興味関心がなくても聴くことができるか。 A何でも関心を持ち、忙しくても積極的に相手の話しを聴いたり話しかける雰囲気にあるか。などのトレーニングです。 人間とかく自分の殻に閉じこもりがちで、こうしたリスニング体験学習は苦手な人が多いのですが、 アシスタントに上手に誘導されての意義のある体験学習となりました。

6.「相続・贈与と遺言」−平成15年度税制改正を踏まえて− 平田吉広 氏
@ライフプランと相続:生老病死と必ず人間は死ぬ、老後の問題点を早くから把握し準備が大切。
A相続と税の実態:相続とは「私が存在し生きた証を清算し後世に伝える行為」何故相続対策が必要か、相続手続きの流れ、相続税の実態。
B税制改正:平成15年度の税制改正なかでも「相続時精算課税制度」の創設。
C相続対策:相続が争族にならないよう残された人への思いやりとして、対策は必ず必要。
D遺言:亡くなった方の最終意思を実現させる法的制度が「遺言」で、争いを未然に防ぐ遺言書。
E贈与:贈与の特例の活用。
F節税対策:生前贈与の活用(相続財産を減らす)。
G納税対策:納税資金の確保。
Hまとめ:「円満な遺産分割が最大の節税対策」。
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