ライフサポーターの集い
中浜慶和 氏
プロフィ−ル1940年生まれ、神戸市出身。  神戸商科大学卒業、現在ダイキン工業(株)特別嘱託、地震に強い街づくりネットワ−ク会長。  阪神・淡路大震災では自宅が震度7に見舞われ、それを契機に市民労災の研究を始める。 市民、企業、団体、自治体での講演、TV、ラジオ等で防災の重要性を訴えている。 ジョン万次郎は曽祖父。
講演概要
はじめに
地球は、地震に関しては、不公平にできています。 日本は4枚のプレ−トに囲まれた地震国で、東海・関東地方ではこれらのプレ−トが出会い、横断しています。 今、この地域では東海地震、南関東直下型地震が予想されていますが、地球レベルでは、 リストアップされたこと自体切迫した事態にあると云うことです。 しかし、9年前大きな災害をもたらした阪神・淡路地震も早や忘れ


られようとしています。
「阪神・淡路大震災、10秒の意味は?」
阪神・淡路を襲った震度7の強烈な揺れはわずか10秒足らずでしたが、 その一撃で家屋・ビルは脆くも崩れ去ったのです。 この揺れに遭遇した神戸市民の告白は、「何も出来なかった」39.5%、 「自分の身を守るのに

精一杯」20.5%というものでした。 非常食や避難用具を準備する我々が日頃から地震対策として行っていることは、 10秒の対策になっていたか。否、これらは助かった後の対策でしかありません。
「ぐらっときたら、何より頭を守れ!」
地震に襲われたら、揺れに翻弄されて何も出来ません。だからこそ、ぐらっときたら、

いつ、何処にいても必死に頭を守ることが最優先です。
「目をつむれない地震対策=耐震診断」
阪神・淡路大震災では、死者の9割が家屋倒壊に起因する圧死によるもので、 地震発生後午前6時までの14分間に死者の6割

が亡くなっています。 あらゆる地震災害の根源は「建物の崩壊」にあります。 地震対策というと、つい食料、水、携帯電話等になりがちですが、 大揺れの10数秒間を建物が耐えられる耐震対策こそ必要です。 全国すべての住家のほぼ50%が未だ旧耐震のままです。 家屋の耐震性をチェックし、必要な補強を講じることは、 建物の寿命を延ばし地震から命と財産を守ってくれます。
「火事は正しく恐れなければならない」
阪神・淡路大震災では建物が倒壊したため、 出火の半数以上が延焼によるものでした。 地震は10秒、火の手は3分。木造建物では、出火から炎上まで3分はかかるので

初期消火には3分あれば十分です。 しかし、それ以上放置し炎が天井まで達したら、一人では何もできません。 その時はほっといても避難すべきです。
「171(家に誰もイ・ナ・イ)を忘れない」
身の安全が確保できた後、 家族の安否確認が急務になるが、 被災地向けの電話は非常に掛かり難くなります。 NTTは、災害が発生した時点で災害用伝言ダイヤル「171」サ−ビスを開始します。 これを利用すれ

ば30秒間あなたの声が録音されます。 171+1+(市外局番+自宅番号)で発信、171+2+(市外局番+自宅番号)が受信です。 平成16年10月以降毎月1日にはオ−プンされますので、一度トライしてみてください。
「万全の対策はない、チャンスを増やす」
時間も場所も問わずに襲ってくる地震には完璧な予防はありません。 日頃から防災意識をもって、ちょっとした備えと心構えで助

かるチャンスを 増やしておくことが大切です。(「日頃からの備え25ヵ条」を参照のこと)
「自助努力のすすめ」
震災に遭った時、自分に救援の手が届くのは期待している程早くはありません。 自分や家族を救えるのは結局自分達しかいないという自覚が必要です。 震災マニュアルも

知識に留めず、自分や家族の立場から 具体的に当てはめてみて出来ることから実施しておくことが必要です。
(文責 小野寺弘隆)
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