ライフサポーターの集い
中推協だより第50号
東京都中推協「新春の集い」賑々しく開催される


開会を待つ  2月5日(土)、立春は過ぎたとはいえ肩をすくめるような寒い朝、9時30分から飯田橋・東京都しごとセンタ−に於いて、恒例の「新春の集い」が催されました。 
昨年、会の創立20周年の記念すべき年に、東京都から特定非営利活動法人として認められ、 2005年はNPO法人東京都中推協にとって更に飛躍の年にしたい、そのような期待の中で開催された今年の新春の集いには、 昨年を上回る57名の会員が出席して行われました。 新年会
 第1部は、寺井会長の新春の挨拶の後、20周年記念特別講演として河崎監督の出前映画「麦秋」を鑑賞しました。 新年会(河崎監督を囲んで) 第2部の新年会は、12時30分から場所を飯田橋駅前の食事処「北海道」に場所を移し、45名の参加のもと、歓談と酒肴に福引も加わりで大いに盛り上がりました。「こう云う時でないと、なかなか皆さんとお合いできなくて」と言った声もあり、旧知を温める同窓会のような雰囲気もある集まりでした。

東京都中推協「新春の集い」賑々しく開催される
講演中の河崎監督 プロフィ−ル1936年福井市生まれ。60年東宝株式会社入社。宣伝部、助監督を経て映画監督に。8年前、還暦を機に「ひとりで寝たきりのお年寄に映画を……」とボランティアで「映画出前サ−ビス」をはじめる。主な映画作品は、「青い山脈」「挽歌」「あいつと私」「若い人」「残照」など多数。主な著作に「映画、出前します」 「母の大罪」「死とともに生きる」「映画の創造」など。横浜市在住。
 映画出前のボランティアで活動されている、河崎監督をお招きし、小津安二郎監督紀子三部作の一つである「麦秋」を、約2時間にわたり、上映していただきました。 上映にあたり、この作品の制作時のエピソ−ドや裏話しなどのお話しがあり、映画一本当りの収入、300万円(現在の3000万円相当)であったことや、シナリオの制作に夜を徹して取り組む話などが印象に残った。
小津監督のシナリオ制作や映画撮影に対する徹底した取り組みが、小津監督独得の世界を作り上げ、心にしみる名作を残したものと思われる。
小津作品は、日本の家庭を描いたものが多いと言われており、「麦秋」も三世代の家族構成の展開であるが、それが離散するところを描いている。
 昭和26年、今から50年以上も前の作品であり、主演の原節子をはじめ、佐野周二、淡島千景、笠智衆、杉村春子な若々しい姿を見ることができた。 また、出演する女性陣は皆粒ぞろいで、立居振舞も含め、現在と一味違う日本的な美しさを懐かしむことができた。
  小津監督は、日本の家族制度の崩壊を、予測していたようであるが、現在の核家族や少子化の状況を見ればどう思うであろうか。 映画の中での家族の生活ぶりや、若い女性の結婚観に50年の時代の変化をあらためて感ずることができた。
 見終わって久しぶりに清清しい気持ちになり、河崎監督のお話の通り、心のしわをのばすことができた。
(加藤泰正記)
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