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佐 藤 征 義 (副会長)
8.インド洋津波の被害状況(3) −被災地に学校建設−
ハンバント−タでは、前厚生副大臣のサジットさんが主宰するNGO組織「ジャナスウエイ」が、
地域住民のために学校や幼稚園、診療所などを建設しているところから、協会の支援カンパ100万円は、
被災地に学校を建設する資金として、3月31日にサジットさんに手渡しました。
サジットさんは、第2代大統領のナラシンガ・プレマダ−サさんの息子で、
1993年5月1日のメ−デ−の隊列の先頭を行進していたときに、握手を求めてきた男に暗殺された大統領の息子として、
一番人気のある政治家です。まだ若いので、いずれ首相・大統領になる人だと、スリランカの人々は思っています。サジットさんが建設しているスリランカの学校は、4教室1棟の方式で、これを何棟も建設します。 この建設費が1棟100万円ですので、協会で集めた100万円で1棟建設できることになったのです。 ちなみに、スリランカの教育について触れますと、 教育はグレ−ドシステムと呼ばれ、グレ−ド1〜12までを一つの学校で学びます。 日本の小・中・高校までが一つになっているシステムです。 グレ−ド1〜6までが日本の小学校で、5歳の時に全員が地元の学校に入学します。 グレ−ド6の時に最初の試験があり、合格すると好きな地域の学校に転校できます。 大体がコロンボなどの都市部の有名校に転校するようです。グレ−ド7〜10が日本の中学校で、 グレ−ド10の時に2回目の試験があり、これに合格するとグレ−ド11〜12のコ−スに進学できます。 落第するとグレ−ド11に進めずに退学となってしまいます。 ただ、翌年もう一回試験を受けるチャンスが与えられます。 グレ−ド12の日本で言うところの高等学校を終了するときに3回目の試験=大学試験があり、 成績の優秀な者は3年間のスペシャルコ−スに進めますが、成績の優秀でない者は2年間のオーデェナリ−コ−スに進学することになります。 また、医学部課程は5年間だそうです。 大学の合格率は、100名中1名と言う狭き門で、大学の卒業生はエリ−ト中のエリ−トということになります。 学校の授業料は、グレ−ド1から大学まで無償で、教科書や制服・カバン・靴などは個人負担になりますので、 孤児や貧しい家の子供で学校に行けない子供が沢山います。協会では、こうした子供たちの奨学金制度を設立し、 一年間5千円を支給し、今年から50名の子供たちの面倒を見ています。 話を元に戻しますと、3月31日はサジットさんが建設中の青年センタ−(コンピュ−タ教室・図書室・会議室・交流室など)と 診療所や幼稚園の見学、学校とお寺の日曜学校の建設の起工式などに立ち会い、最後に政府が公園に設置したテント村を見学しました。 仏教徒100家族が住むテント村とイスラム教徒150家族が住むテント村に、サジットさんは、 コロンボ市内の3つのホテルから3人のシェフを連れてきて、4月1日から1週間、約1千人の料理を提供することにし、 それぞれの公園でブロックの代表者を集めて、料理の配り方などを説明しました。 「雨のときはどうするのか」とか、「テントの順番はどうするのか」「料理は一人ひとりなのかテント毎なのか」といった、 かなり賑やかな説明会になりました。 以下、次号につづく
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