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会長 寺井健二
時の流れをジェット機に乗っているようだと、呟いている方がいました。
同感です。社会の、世界の大きな出来事さえもが、
あっと言う間に歴史の彼方に、風化していく実感。
情報の渦に巻き込まれて、右往左往している中に、徒に時だけが去って行く。
こんなことを嘆く前に、私たちは少々生き方を変えれば、一歩、心の充実に近づくでしょう。
スローフードが今流行です。一方、スローライフを皆さまは、意識しているでしょうか? 定義や考え方は、決まりがありません。個々の事例から類推するほかありません。少々乱暴ですが、 順不同に、幾つか例示してみましょう。 (1) デイホームで新しいゲームを楽しむ
(2) 地域のサークルに参加する
(3) 老荘思想をかじる
(4) パソコンに触らない日を決め、他のことに没頭する
(5) イージーリスニングしながら古典を読む
(6) 英語で自分だけの辞書を作る
(7) 難解な漢字の原典を調べる
(8) ローカル線の旅を試みる
(9) 趣味の集まりに出る
(10)身障者の方とドライブを楽しむ等など。もっと素晴らしいノウハウは、皆様はお持ちの筈です。 「私のスローライフ」とでもいう題で、是非この誌上で公開してください。 これらの事例を楽しむには、何かを犠牲にしないと得られません。 私たちは、戦後60年、経済優先を是とし、先憂後楽で頑張ってきました。 バブルが崩壊した前後から、物の豊かさより、心の豊かさをと色々な方が訴えたように思います。 しかし、現実は何も変わっていません。誰もが気づいています。 経済的に豊かになった代償に失ったものも大きいことを。 中推協では、多くの方が生涯現役を志し、実践しているのを承知で、こんなことを書きました。 その中にあってもスローな生活の比率を増やしていけば、人生に彩りが加わり、 仕事にも役立つと思いますが、いかがでしょうか。 夏炉冬扇の世界、無駄の効用を実感し、何かを生み出せたらどのように幸せでしょうか。 2005年を終え、来年を展望する時期に、日頃考えていることを、多少の非難を覚悟して、書き連ねました。 振り返って、毎年の年末挨拶では、結局、表現を変えて、殆ど同じ考え方を申し上げておりました。 人間はそんなに考え方の飛躍はできないもののようですね。2006年が皆様にとって、 更に視界が明るくなる年でありますようにお祈りして年末のご挨拶といたします。 |