ライフサポーターの集い
私と国際ボランティア(7)
佐 藤 征 義 (副会長)
8.スリランカでの活動(その2)
 さて、インド洋津波被害の話が長くなりましたが話を本題に戻して、 平成13年以降の概要とスリランカの概要をお話して締めくくりたいと思います。
 平成12年の4月にスリランカを訪問した時に、厚生省の大臣室で大臣と会い懇談しました。
 その時、厚生大臣から「スリランカは交通事故も多く、農村地帯の病人を都市部の国立病院に搬送するためにも、 救急車があったら多くの人名が助かるので、日本から救急車を寄贈していただけないか」との要請があり、 日本に帰って、早速ツテを頼って東京消防庁に行き、この話をして救急車の払い下げをお願いしたところ、 毎年10台前後の救急車を廃車にして払い下げているそうで、諸外国からの要望が非常に多いとのことでしたが、 スリランカでの教育と医療を中心にしたボランティア活動であることと、NPO法人として活動していること、 スリランカの厚生大臣の要請の話などをしたところ、 平成13年3月に廃車する中から1台を提供していただけることになりました。
 13年の2月始めまでに東京消防庁の手続きを終わらせて、 3月中旬に救急車をいただき、3月31日川崎港から貨物船でスリランカに運び、4月14日にコロンボ港に到着しました。 問題は船賃とスリランカの関税ですが、船賃の25万円は私どもが負担し、関税の方は厚生大臣に任せました。
 この時はコロンボの国立病院に寄贈し、盛大に贈呈式を行い、テレビと新聞社が取材に来て、翌日のテレビニュースで4回、 新聞には翌日の朝刊に写真入で紹介されました。救急車は諸外国とのバランスもあって、平成14年に2台、 平成16年に2台をスリランカ各地の国立病院に寄贈することができました。 また、アイラ会長の要請で、心臓外科の循環ポンプ2台(日本製・1台30万円)もコロンボの国立病院に寄贈しました。
 その後、社会福祉大臣や教育大臣などから幾つかの要請があり、子供たちの通学用に放置自転車を 東久留米市と新宿区の協力で、平成14年と15年に合計776台寄贈しました。
 平成14年に東京都の災害用の備蓄食料・26万1千食の払い下げを受けましたが、 丁度平成15年3月にスリランカで大洪水があり、100万人が被災するという災害でしたので、 この備蓄食料を緊急災害対策用食料としてスリランカに送りました。
 それに、平成17年度は前にも書きましたが、インド洋大津波の被災地の復興支援と子供たちの奨学金の贈呈などの 活動を行っていますが、何時も問題なのは物資の輸送費で、国内輸送費と船賃がかかります。 船賃は救急車が25万円、40フィートのコンテナが50万円かかりますので、正直言って資金繰りに苦労しています。
 中推協の会員の方も何人かの方が私どもの協会にも参加していただき、協力していただいていることに感謝しております。

9.スリランカの概要
☆ 紀元前5世紀からシンハリ王朝始まる。
☆ 日本から4,600km、インドから50kmの、インド洋上に位置する島国です。
☆ 日本から直行便で9時間です。
☆ 島の大きさは、総面積65,610平方キロで北海道の約8割の広さです。
☆ 島の中央南部に山岳地帯があり、最高峰が標高2,425mのピドウルタガーラ山です。
☆ 人口は1,900万人で、シンハリ族70%、タミル族18%、ムーア族7%、マレー族、バーガー族など5%です。
☆ 宗教は、70%が仏教徒(シンハリ族)、ヒンズー教徒15%(タミル族)、イスラム教徒7%(ムーア族)、キリスト教徒8%などが混在しています。
☆ 植民地支配は、16世紀初めに、ポルトガルがケーララとスリランカ西南部でしか採れないシナモンの貿易を独占するためにスリランカを攻略し、 植民地支配を行った(〜1658年)。その後、オランダ(1658~1796年)、イギリス(1796~1948年)と植民地支配が続きました。
☆ 1948年に独立、最初は首相制で、1977年から大統領制になりました。(任期6年)。国会議員は1院制で225名です。

最後に、ボランティア活動について一言。
 ボランティア活動は、一人ひとりが自由に幸せに生きていける社会を作るために、勇気を出して、自ら進んで活動することが「ボランティア活動」だといわれています。
 国境を越えて、平和な希望の持てる共生社会をつくるためには、国や企業などが果たさなければならない役割も大切ですが、私たち市民一人ひとりの意識と行動にかかる部分が大きくなっています。
 国際ボランティア活動は、異なる文化を持つ人々と喜びや悲しみを共有し、痛みを分かち合うことが大切です。
 福祉、教育、環境、人権、平和など活動の分野は違っても、かけがえのない命を大切にし、人がその人らしく誇りをもって生きていけるように支えあっていくことが、 ボランティア活動の共通の願いであり、文化や歴史の違いを超えた、最もベースになる価値観といえます。
本当にありがとうございました。      (完)

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